【子育て】0歳・1歳の今こそ参加してほしい!ベイビーシアター

子育て

赤ちゃんが楽しめる舞台芸術「ベイビーシアター」をご存じですか?幼児向けの舞台や劇は聞いたことがある方も多いと思いますが、実は赤ちゃん専門の舞台も存在します。

ベイビーシアターの歴史はまだ浅く、1980~1990年代にヨーロッパで始まった赤ちゃん向けの舞台芸術です。近年、日本でも注目され始め、上演する団体も増えつつあります。

今回は、0歳・1歳児がいる方にぜひ知ってほしいベイビーシアターについて、概要や魅力を紹介します。

ベイビーシアターは赤ちゃんが観客!

ベイビーシアターは、子どもとその保護者が一緒に楽しめる、参加型の舞台です。

舞台と聞くと難しい印象があるかもしれませんが、決してそうではありません。観客である子どもの主体性を尊重し、舞台を通じて、想像力や好奇心をくすぐることを狙いとした、子どものために考えられたシアターです。

ベイビーシアターの開演中、子どもたちは自由に過ごします。音を楽しんで体を動かす子もいれば、保護者の膝の上でくつろぐ子、心地よくなって寝てしまう子や舞台以外に興味が湧いて離れる子もいて、なにをするのも自由です。

子どもが集中して観れないならば意味がないのでは、と感じるかもしれません。しかし、実は子どもの集中できる時間は「年齢+1分」といわれるほど短い時間です。そのため、開演中に飽きたり疲れたりして離れてしまう子がいるのは当然のこと、とベイビーシアターでは考えられています。

ベイビーシアターでは、子どもに無理やり舞台を見せるようなことはしません。それよりも、上演中の音や光、演者の動きや声に、子どもたちが何を感じ、どう反応するのかを大切にしています。万が一、子どもの興味が離れても、子どもの気持ちをありのまま受け止め、子どもが舞台に興味を持ったらいつでも戻ることが可能です。

観ることを押し付けるのではなく、その時々の子どもの気持ちや感性を大切にできる、これがベイビーシアターの醍醐味でもあります。

ベイビーシアターはヨーロッパから始まった舞台芸術

そもそもベイビーシアターは、1980~1990年代にヨーロッパで始まったとされる、新しい舞台芸術です。日本では「ベイビーシアター」と呼ばれていますが、世界各地では「ベイビードラマ」や「アンダースリー」などと呼ばれていることもあるそうです。

日本ではまだまだ知名度の低いベイビーシアターですが、最近では日本国内でもベイビーシアターの研究や上演が徐々に活発になってきています。作品も徐々に増え、日本の劇団が独自で作った作品や、海外との共同制作や海外の日本語版が上演されています。

ここで、日本で上演されているベイビーシアター作品のなかでも、よく知られている演目を紹介しておきましょう。

日本×ポーランド共同制作「KUUKI」

日本児童・青少年演劇劇団協同組合(以下、児演協)と、ポーランドの演出家・美術家とで共同制作された作品です。

舞台に登場するアコーディオンに合わせて、出演するダンサーが子どもたちの感性に寄り添いながらパフォーマンスを行ないます。布や風船を使った美しい空間に、子どもたちは惹きつけられるでしょう。

おもに18か月(1歳半)までの子どもを対象に作られた作品です。

ベイビーシアターに参加してみた!

私も実際に、子どもが2歳になる前にベイビーシアターに参加しました。私の息子は、好奇心旺盛ですがじっとしていられないタイプ。そのためベイビーシアターを楽しまずに終わってしまうのではないかと不安でしたが、結果息子は演者の動きに夢中になったり、音や光を楽しんで動き回ったりと大満足!息子の表情が変わったり、キャストの動きを楽しんでいる様子が見れて私自身もとても楽しめました。

私が参加したベイビーシアターでは、赤ちゃんと保護者が輪になり、真ん中のスペースでキャストの皆さんが楽器や小道具、体全体を使ってパフォーマンスを行うスタイルでした。キャストの皆さんが、子どもの好奇心をくすぐるような動きをして、場面もくるくる変わっていくため、思わず大人も夢中になってしまいます。

当時1歳の息子にとって初めての舞台でしたが、子どもが初めてのものに出会い、楽しむ姿を見て成長を感じられて、親としても喜びを感じました。

実際のベイビーシアターを覗いてみよう

私が観覧した作品ではありませんが、YouTubeでベイビーシアターの映像を公開している劇団があります。

こちらは名古屋を拠点に活動されている「劇団うりんこ」さんの映像プロジェクト「ベイビーシアター『MARIMO』」という作品です。

劇団うりんこさんのホームページでスケジュールも公開されているので、気になる方は近くで上演されないか、ぜひチェックしてみてくださいね。

ベイビーシアターはどこで参加できるの?

ベイビーシアターは、日本での上演自体まだ多くありません。実際に、全国的に見ても通年で上演している場所は見つけられませんでした。(2023年4月時点)

とはいえ、演劇界では乳幼児の舞台芸術に触れる機会を増やすために「ベイビーシアタープロジェクト」が結成され、精力的に活動場所を広げつつあります。

例えば、神奈川県川崎市にある「アルテリッカしんゆり」では、毎年5月上旬にベイビーシアターを上演しています。(2023年4月現在)

ベイビーシアターは都内はもちろん、静岡や京都、熊本、沖縄などでも上演された実績があります。とはいえ、まだまだベイビーシアターに参加できる機会は非常に少ないため、行ける範囲で機会があれば絶好のチャンスです!

ベイビーシアターが気になっているという方は、チャンスを逃さずぜひ参加してみてくださいね。

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